ぎっくり腰になってしまった直後の正しい対処法
発症直後の行動が回復スピードを左右します
はじめに
「動こうとした瞬間、腰に激痛が走った」
「立ち上がれないほどの痛みで不安になった」
ぎっくり腰(急性腰痛症)は、突然強い痛みが出るため、
多くの方が「どうしたらいいのか分からない」と戸惑います。
しかし、発症直後の対処を間違えると、回復が遅れたり再発しやすくなることがあります。
今回は、ぎっくり腰になってしまった直後に行うべき正しい対処法を解説します。
ぎっくり腰直後は「無理に動かない」が基本
発症直後は、筋肉や関節、筋膜などに急性の炎症が起きている状態です。
この時期に
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無理に動かす
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痛みを我慢して普段通り生活する
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ストレッチで伸ばそうとする
といった行動は、症状を悪化させる原因になります。
まずは痛みが最小限になる姿勢で安静を心がけましょう。
楽な姿勢で安静にする
ぎっくり腰直後は、以下の姿勢が比較的楽なことが多いです。
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横向きで膝を軽く曲げる(抱き枕があると◎)
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仰向けで膝の下にクッションや丸めたタオルを入れる
腰が反らされたり、ねじれたりしない姿勢を選びましょう。
発症直後は「冷やす」or「温める」?
発症から1〜2日以内の急性期は、炎症を抑えるために冷やすのが基本です。
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保冷剤や氷嚢をタオルで包む
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10〜15分程度を1日数回
ただし、冷やして痛みが強くなる場合や、寒さで体がこわばる場合は無理に冷やす必要はありません。
痛みの感じ方には個人差があるため、「楽になるかどうか」を基準にしましょう。
痛みが強い時にやってはいけないこと
ぎっくり腰直後に、次の行動は避けてください。
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強く揉む・押す
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自己流のストレッチ
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長時間の入浴やサウナ
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重い物を持つ、前かがみ動作
特に「温めれば治るだろう」とすぐに入浴してしまうと、
炎症が強まり、痛みが悪化することがあります。
痛みが少し落ち着いてきたら
発症から2〜3日経ち、
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痛みがピークを越えた
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少しずつ動けるようになってきた
この段階では、完全に動かさないよりも、無理のない範囲で日常動作を再開することが大切です。
ただし、
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急な動き
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前かがみ
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ひねり動作
は引き続き注意しましょう。
整体に行くタイミングはいつ?
「ぎっくり腰でも整体に行っていいの?」
と不安に思う方も多いですが、状態によっては早期ケアが有効な場合もあります。
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激痛で全く動けない → まずは安静
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少し動けるようになった → 早めの相談がおすすめ
整体では、無理な矯正は行わず、
炎症を悪化させない範囲で体の緊張を緩める施術を行います。
回復を早め、再発を防ぐためにも、自己判断せず相談することが大切です。
こんな症状がある場合は医療機関へ
以下の症状がある場合は、整体よりも整形外科などの医療機関を優先してください。
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安静にしていても痛みがどんどん強くなる
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足のしびれや力が入りにくい
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発熱を伴う
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排尿・排便に異常がある
これらは、別の疾患が隠れている可能性があります。
まとめ
ぎっくり腰になってしまった直後は、
「何をするか」よりも「何をしないか」がとても重要です。
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無理に動かさない
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楽な姿勢で安静
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急性期は冷やす
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自己流ケアは控える
正しい対処を行うことで、回復を早め、再発を防ぐことができます。
整体院では、ぎっくり腰の急性期〜回復期まで、状態に合わせたケアを行っています。
不安な症状がある方は、お気軽にご相談ください。

























































